世の中色々なことが起きています。と、そこで、目先を変えて、人の内面にでも入り潜ろうとでも思ったのか、或る好きな小説家の小説を最近まとめ読みしています。前に一度、或いは何回か読んだもの。新刊が出ていたので新たに買って読んだもの。何でそう思い立ったのか不明ですが、この一週間で随分読みました。気のせいかも知れませんが、その小説家の心のひだが前よりも良く分かる気がしました。或いはまた、以前には驚きだけをもって読んでいた小説が、普通にその出来不出来を少々意見できるような、そんな距離感をもって読むことも出来ました。
一般に心の振幅に対して、耐性が強くなったのでしょうか。そう思う一方で、内面の動き・変化・衝撃よりも大きな変化・現象・衝撃はないのではないかとも、概念的には思えなくもありません。いずれにしても、視点、視角を変えることは、激動が起きている時こそ大切だと思います。内面、或いは外電。様々な視点を、意識的に拾っていくことを忘れないようにしたいと思います。