昨日、知り合いの雑誌の編集者から、どうしても急な取材を受けて欲しいと云うことで、長い付き合いでもあるので受けました。取材の対象は時計。自分と時計との関係について話して欲しいと云うものでした。そんなに時計にこだわっているつもりはないのですが、話をしていると、他の人との相対ではそれなりにこだわっていることが分かり、自分のことながら新しい発見でちょっと新鮮でした。

私は元々がトレーダーなので、とても正確な時刻を示す時計が好みです。そしてデジタルよりもアナログの方が、面積で時間の経過も分かるので好きです。そこでいつもしている日本製のクォーツ腕時計を自慢しました。「日本製のクォーツ?どこがこだわってるんだ!」との声が聞こえてきそうですが、この時計は色々な意味で特別なのです。正確さを筆頭に、色合いとか、質感とか、その他モロモロ。熱くこの時計の良さを語る脇で、カメラマンは時計を大切そうに撮り、時計は誇らしげな感じがしました。

そして今朝、いつものように腕に時計をして出掛け、朝一番のミーティング中に腕を見ると、なんとはなしに変な感じがしました。何故だろう?良く見ると、時計は遅れているのでした。えっ?!そうです、時計は昨夜のうちにちょうど電池が限界を超えて弱ったのです。

昨日の取材ではクォーツの良さとして、「電池が切れない限り、固定振動数の利用でずっと正確な時を示す、機械式では中々そうはいかない」と説明していたのですが、その脇で、時計はあとちょっとの電池を抱えながら、私の応援演説に恥をかかせまいと、必死に頑張っていたのでしょうか。うーん、さすが俺の時計。時計に気持ちや気合いがあるように感じて、そしてそれが私に通じている気がして、なんか嬉しかったのでした。大切にしようっと!