シンガポールの新しくできたカジノ・ホテルに泊まって仕事をしているのですが、色々なことが、シンガポールらしくなくて、中国らしく感じます。先祖返りか?窓から見える光景は、無数の輸送船と乱立するクレーン。ホテルの造られ方もとにかく大きくて、シンガポールというとコンパクトな国というイメージがありますが、大連や天津にあるような、或いは北京の人民大会堂のような、大味な、だだっ広い感じがするのです。今までのシンガポールとは少し、いや随分と違うイメージです。
中国などに精一杯対抗するため、頑張って需要を作り出し(カジノ建設もその一環です)、キャパシティを大きくしようとしているのでしょうか。箱は造っても、それを埋める本来の需要が足りないかも知れません。いや、それを中国から得ようとしているのでしょう。長年の水問題(マレーシアから水を供給してもらわなければいけないこと)にも対応すべく、巨大な淡水湖をリザーブとして市内に造っています。とにかく、あれやこれやと策を打っている。国の意志とダイナミズムがここにはあります。
昨日と同じようなテーマで恐縮ですが、日本も何か策を打たないといかんです。出生率を上げる政策を真剣にとることと、消費税を上げることが先ずは重要でしょうか。新しい内閣には、ちゃんと「策」を考えて欲しいと願います。