昨日、兄弟が増えました。といっても自然人の兄弟が増えたのではありません。オリックス証券(株)が法的に正式に当社親会社であるマネックスグループ(株)
の完全子会社となったのです。そして当社マネックス証券とオリックス証券は兄弟(会社)になりました。兄弟は他にマネックス・オルタナティブ・インベストメンツ(株)、(株)マネックスFX、(株)マネックス・ユニバーシティ、トレード・サイエンス(株)、WRハンブレクトジャパン(株)、そしてマネックス・ビジネス・インキュベーション(株)などがありますから、8人兄弟の大家族ということになります。加えてニューヨークや北京にも、或いはライフネット生命保険(株)といった親戚も居ますから、そこそこの大家族です。
私たちはなんとなく集まって出来たファミリーではありません。MONEX=未来のMONEY、次世代に於けるお金との付き合い方をデザインして提供していこうという理念を実現するために、目的を持って創られてきた会社であり、或いは関係です。今回の新しい兄弟=オリックス証券も、その文脈の中に存在しています。既に御報告している通り、マネックス証券とオリックス証券は5月に合併して新しいマネックス証券となるべく、現在鋭意準備を進めているところです。質でも規模でも日本一のオンライン証券会社を創ろう。かつてオンライン証券が我が国に生まれた時のように、私たちが我が国の資本市場の在り方にたいしてインパクトを与えていこう。そう考えています。
資本市場とそれを取り巻く環境について10年間と今を比べると、細かいところでは今日の方が進んでいる(東証アロウヘッドなどもその端的な一例です)のですが、全体の雰囲気というか「資本市場に対する期待」で見ると、今の方が後退している気もします。"マーケットと言論"という現代自由主義の中でもっとも重要な2つのことの自由と規律が後戻りしている懸念を持ってしまうのは我ながら残念なことですが、そういった外界のことは置いといて、マネックス・ファミリー一丸となって資本市場の正しい発展に貢献できるよう、文字通り精一杯頑張っていきたいと思います。