今日は7月17日。1977年の今日、キャンディーズは日比谷野音(野外音楽堂)で突如「解散宣言」をしました。「普通の女の子に戻りたい!」とのセリフは、とても有名になりましたが、その意味は広く誤解されていたと記憶しています。宣言したのも解散であって引退ではないのですが、これも広く誤解されていました。

普通の女の子に戻るとは、3人組と云う、小さいけれども一種の「全体」の為に「個」を犠牲にする行為が異常であり、それを人本来の「個」を尊重する正常な状態に戻したい、と云うのが真意だったと思います。当時中学2年生だった私は、その考え方にとても共鳴しました。小さい頃から、「全体的」なことが大嫌いだったのです。

芸能プロダクションに対する強い自己主張をしたキャンディーズの3人の年令は20そこそこでした。それに比べて、最近の状況はどうでしょう?芸能プロダクションに守られ、依存し、グループで行動する。芸能人に限らず、立法府の人まで、いつでもかたまって一緒に動こうとする。なんか子供っぽいですね。困ったもんです。今日はそんなことをふと思ったのでした。