昨晩は、随分とうるさく雷が鳴っていました。最近の気象条件の変化、即ち東京では海風が入りにくくなっている為に夕方の空気の冷却が少なく、その結果雷の発生が夕方ではなく夜になったのか、或いはそもそも昨晩の雷は気圧配置の問題であり、いずれにしろ夜に鳴った雷だったのか。中々烈しい色と音と振動を伴って、空気を切り裂いていました。あの様子だと、周辺にもいくつか落ちた感じです。古今集には、読み人知らずの有名な歌があります。

「天の原 ふみとどろかし なる神も 思ふなかをば さくるものかは」
古今集の歌としては、比較的シンプルな歌です。雷と云うと、やはり神様が怒っている、天の上にあるものが何かしらのメッセージを送っていると、そう感じ勝ちです。天を恐れる者、天を恐れない者。この歌には不敵な強さがありますが、若い弱さも感じます。

昨日の雷を、みなさんはどう聞かれたことでしょうか。