アメリカ政府が、ファニーメイとフレディーマック2社を、政府管理下に置くことを決定し発表しました。
実質的な国営化であり、最大20兆円まで投入するとのこと。サブプライム問題の典型であったこの2社の救済は、今日の東京株式市場でも大きく好感されました。

サブプライム問題はかつての日本の不良債権問題と酷似しており、最終的には公的資金を投入しないと治りませんが、一方、或る程度の額の公的資金さえ投入すれば、それで治る問題でもあります。そしてその額は、当該国の財政規模から云えば、大した額ではありません。
しかし政治的な要因から、中々決断できないものです。日本がそうでした。アメリカも大統領選が終わるまでは動けない、即ち政権が変われば、あれは前の政権の問題だからと云って清算できるが、現政権中は中々最終的な手が出せないと感じていたのですが、或る意味で良く決断したと思います。

まぁしかし、日本や中国が、ファニーメイとフレディーマック2社の債券を大量に保有していますから、別の政治的な圧力から、こうせざるを得なかったとも見えます。そして最終的な2社の処理は、次政権に任せると云うオマケまで決めました。中々クセ玉です。

今はマーケットは好感していますが、今後どうなるかは読みにくいです。この玉は、ラグビー・ボールのような玉で、取り敢えずうまく蹴り出したと思いますが、着地してからどっちに転がるかは分かりにくい、とでも云いましょうか。もちろん私としては、この玉がうまく転がっていってくれることを、心の底から願います。目が離せませんね!