中華航空機の炎上事故は、大事故にも関わらず乗客乗務員全員が無事だったとのことで、本当に良かったと思います。しかし混乱もなく全員が90秒以内に脱出し、間一髪で助かったと云うのは、大きな驚きです。特に、混乱がなかったことよりも、乗客の脱出がほぼ自主的に始まったことに興味があります。
乗客の中には日本人が少なかったとのことですが、自主的なアクションが取られたことと国民性には、何かしらの関連があるでしょうか?「赤信号、みんなで渡れば恐くない」とは我が国の古い漫才ですが、自主的に行動を取ることは、危険回避に於いてとても重要なことです。リスク管理は、人に云われるのを待つものではなく、自らが独立して行うべき性質のものです。このことは、投資に於けるリスク管理にも共通することです。
サブプライム問題から始まった先週のマーケットの混乱も、画一的な計算による受け身のリスク管理が、問題を大きくしたと思われます。或いはかつての邦銀のように、上から降ってくるリスク管理命令を待っていては、本来のリスク回避は出来ません。自主的な行動は、様々な局面で、とても大切ですね。