時折、直筆の手紙を書くことがあります。私は年中ほとんどの通信をＥメールなどのデジタル媒体で済ましてしまう不届き者ですが、それでもたまに手紙を書きます。そして手紙を書く時は、必ず直筆です。
用件を伝えるだけであれば、書き直しも簡単で、記録も残り、何より早いＥメールが便利であり優れています。敢えて紙で、物理的に時間を掛けて送る理由は、デジタルでは表せない「気持ち」や「思い」を込めて、願わくば相手の方にきちんと伝えるためです。
広義の意味でのラブレターや、どうしても誤解を避けなければいけない重要な内容を伝えるためには、やはり自分の手で文字を書くべきだと考えています。それは、その内容を書く時の自らの息遣いや気持ちを相手にさらけ出す恭順の意の表れであり、また相手を慮る気持ちを織り込める礼儀の表現だと思います。
私の字はとっても下手なので恥ずかしいのですが、これからも直筆の手紙を書くことがあるでしょう。そして手紙を書こうという気持ちになることが、今よりももっと増えた方が素敵だと思っています。
