東証一部の時価総額(一部上場企業時価総額総和)が、この年末・年始に我が国のGDPを超えました。現時点で約535兆円。バブル・ピークの1989年末に付けた590兆円にも迫る勢いです。日経平均で18000円を超える頃には、時価総額の記録を作るでしょう。

当時と今では上場企業数も違いますし、企業の収益力も格段に強くなりました。従って「590兆円」に制限される理由はありませんが、やはりその数字を超える(私は年内に来ると思うのですが)には、それなりの抵抗があるかも知れません。マーケットの常として、そういった水準が意識され始めると、どうしてもそこに寄っていく傾向があります。恐いもの見たさというか、野次馬根性というか、そういう性格がマーケットにはあるものです。

日経平均は、銘柄の組み替えなど様々な理由で、歴史的な比較をするインデックスとしては機能していません。東証一部時価総額がGDPを超えたことを機に、マーケット全般に時価総額に対する意識が強くなっていくのではないでしょうか。