昨日のJ社株誤発注事故を受けた今日の東京株式市場は、並々ならぬ腰の強さを見せて、(SQとは言え)なんと37億株、4兆6千億円の大商いで、日経平均も220円上げて終わりました。株式市場にとって最も大切なのはコンフィデンスです。コンフィデンスは信用、信頼とか、安心感と訳せばいいでしょうか。空前の大事故の後に、ここまで冷静でいられた我が国の資本市場は、やはり色々な意味で層が厚くなり、成熟してきたのでしょうが、最大の理由はコンフィデンスが維持されたからだと思います。

今回の事故に関しては、なぜ発行済み株式総数を超える額の注文が入ったのかとか、そんな額の取引がそもそも出来ていいのかとか、様々な憶測や問題提起がなされています。しかし最大の問題はやはり「コンフィデンス」です。今回の事故は、その当事者が十分な信用力を持っていたので、今日のような市場の反応になったのであり、もし、損失を負担するだけの信用力のない会社が当事者であったならば、随分と違う結果になっていた可能性があります。

ですから、市場の問題として考えると、最大の問題は信用力だと思われるのです。市場として、各参加者が注文を遂行できるだけの信用力をどう担保出来るか、が重大なテーマです。そして事故が起きてしまった以上は、市場参加者の中で情報の格差を作らないことが肝要だと思います。今回の事故については、今後様々な議論がなされるでしょうが、その行方は注意深く見守りたいと思います。

さて閑話休題、明日から世界初の100通貨単位(通常は1000通貨単位)世銀債の購入申込みが始まります。ニュージーランド・ドル建て3年債、6.26%。1万円以下で買える世界で初めての、マネックスだけの世銀債です。しかも、今回はお客さまの世銀債購入額に応じて当社が収益の一部をユニセフ募金に充てる『マネックスのクリスマス債券募金』を実施します。詳しくはこちらを御覧下さい。
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new/news512c.htm
また今回、世界銀行の活動と世銀債について分かり易く説明するページも用意しました。是非こちらも御覧下さい。
http://www.monex.co.jp/Etc/00000000/guest/G3220/saiken/segin.htm