男系とか女系とか騒がれ始めたので、私もない知識をほじくり返してみました。私の生物学に関する知識は、中学の時にA原という先生に教わったものが全てです。この先生はかつては強烈に恐い先生だったらしいのですが、恐すぎるためにイメチェンをし、私たちが習う頃は漫才先生のようでした。私のおぼろな記憶だと、確か遺伝子情報は染色体2本が絡まって出来ており、生殖の度にこの2本の染色体がペリペリッとはがれて、男性・女性それぞれからの1本ずつをまた絡めてひとつの遺伝子情報にすると、そう教わりました。

これは正確でしょうか?実際にはもっと細かく、且つ広い範囲に亘って、生殖時の遺伝子情報の混ざり合いは行われているのでしょうか?遺伝に関してもう一つ憶えているのが、X染色体とY染色体の話です。男性はX染色体とY染色体とが絡まっており、女性は2本ともX染色体であると、そう学びました。
しかし、だとすると、仮に「自分」は男性だとすると、息子のXYはYが自分の染色体、娘のXXはどちらかのXが自分の染色体となり、息子の息子のXYは、やはりYは自分の染色体ですが、息子の娘のXXの息子から来たXは必ず自分の配偶者からのXということになります。さらに娘の息子のXYのX、或いは娘の娘のXXのXのひとつは、自分のXか自分の配偶者のXか分からなくなるということになります。仮に配偶者を他人と定義すると、孫の代になると、息子の息子は他人でないが、息子の娘は必ず他人で、娘の子供は他人か否か双方の可能性があるということでしょうか?うむ〜。春日三球ならまた寝られなくなってしまいそうです。しかしこんな重要なこと、A原先生も教えてくれなかったし、今まで世間で聞いたこともないので、私の理解は根本的に間違っているのでしょう。

と、ここで、バイオ専攻の社員Tから指摘が入りました。アッサリ間違えていました。XYはあくまでも性染色体であって、その他の常染色体(22対)も同様に、且つ独立してシャッフルが行われているので、上に書いたことはあくまでも23分の1の世界だけのことのようです。あ〜、ホッとした。三球さんもこれで熟睡ですネ。