引き続きNYで仕事をしています。NYに来ると、こちらの夜から東京が始まるので、結局深夜までPCや電話などで仕事をすることになります。朝も早起きして東京オフィスと話したりするので、結局殆ど一日中働いていることになります。肝心の日中に、ジェットラグと寝不足から急に睡魔に襲われたり目や喉が渇くことがありますが、がぶがぶとお茶を飲みながら何とか乗り越えます。兎に角、NYに来ると、やたら忙しくなる訳です。

今日もそんな日だったのですが、夕方に一瞬、アポとアポの間にちょっとだけ時間が空きました。「そうだ、MoMAが新しくなった筈だ。寄ってみよう。」
しかしMoMAは休館日でショップしか開いていませんでした。夕方の遅い時間だったのでもう閉まっているかと思ったのですが、アップタウンにあるフリック・コレクションに行ってみたところ運良くまだ開いていました。

フリック・コレクションは鉄鋼王フリックの元個人邸宅で、絵画では恐らく世界一のプライベート・コレクションではないでしょうか。壁面ブーシェばかりの部屋、全ての壁が下から天井までフラゴナールで描かれている部屋、素晴らしい出来のターナー、ヴァン・ダイク、エル・グレコ、ルノワール、モネ、マネ、ミレ。レンブラントが何枚もあり、更にはフェルメールが3枚!昔から好きでNYに来る度に屡々寄るのですが、今日もフリックは言葉を失う程の素晴らしさでした。

慌ただしく一周して又ミッドタウンに戻ると、この間MoMAショップに寄った時間も含めてたった一時間強でした。忙中閑ありとは正にこのことでしょうか。フリックの素晴らしい空間のお陰もあってか、昨日書いたペイン・イン・ザ・ネックも、殆ど取れました。やれやれ。