会社に来ると、机の上に水色の靴下が置いてありました。な、何なんだ?!よく見ると、足首の辺りにシールが貼ってあって、「料金別納郵便」と書いてあります。なんと私宛てに、郵政公社の郵便で靴下が届けられたのです。ビニール袋に入っている訳でもなく、むき出しの、足の形をした、ザ・靴下です。差出人は福助。あぁ〜これは藤巻さんの仕業に違いない、と気が付きました。新聞や本でお馴染みの、藤巻兄弟の弟さんの方です。靴下はFILAのテニス用ソックス、左足でした。靴下が足の格好を維持しているのは、中に厚紙が入っているからです。その厚紙を引きずり出してみると、「暑中お見舞い申し上げます。」と書いてありました。サスガ藤巻さん、やることが憎いですね。これは印象に残りますし、片足では使えないので靴下を買いに行くかも知れませんし、或いは誰かが面白がってこのことをコラムなどに書いたりするかも知れません。。。。まんまと私はその術中に落ちました。量による攻勢でなくて、知恵によって如何に興味を惹き付けるか。どんなビジネスにおいても、常に考えていかねばならないテーマです。藤巻さんに負けないように私たちも知恵を絞らねば、と思わせる、私にとっても有意義な暑中見舞でした。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。