昨日の↓の独り言で明らかになったように、マネックスメールの編集長が退社します。社員としての貢献については、今迄に辞めた他の社員にも、現役の社員にも、それぞれに語り尽くせない深みと幅と形がありますから、そのことについて言及することは控えます。唯、毎日のコラム仲間として、ちょっとだけコメントしたいと思います。毎日フリーテーマで、何かしらの文章を大勢の方向けに書き続けることは、中々大変なことです。私の場合、大概は編集長が書き終わった後に彼から催促を受けて夕方に急いで書いていましたが、たまに私が早い時間に書いてしまうと、編集長は精神的に追い込まれて「うー」と言いながら悶え苦しんでいました。元々マネックスを設立し、お客様向けの開業を2ヶ月後に控えていた夏に、今迄の証券会社になかったような、普通の感覚で、お客様側に立った視点で、市場のことなどを伝えて一緒に勉強できるEメールマガジンを作りたいと考えていた時に、編集長を見つけ、あっという間に一緒に働くことになりました。創刊号を出す直前に、軽いノリで「社長も毎日簡単なコラム書きませんか?」という話になり、私のつぶやきが始まりました。そして「独り言」も、何気なく編集後記的に創刊号から始まり、お互いにそのまま5年間続けてきました。「独り言」がなくなるのは私も寂しい限りで、何よりデイリーコラムの相棒がいなくなり、私のつぶやきのつっかえ棒が外れるような気もします。然しながら「つぶやき」は或る意味でディスクロージャーの一環とも考えていますので、これからも何とか続けて参りたいと思います。(新編集長が「独り言」的なものを始めるか否かは、全て本人に委ねるつもりです)
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
-
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。