今日の東京は20度を超す5月下旬並の暖かさで、上野の山では桜が開花し始めたそうです。年々開花が早まっているような気がしますが、今年も香具師の皆さんはこの「早すぎる開花」に翻弄されるのでしょうか。桜と云えば、向島長命寺の桜餅を食べて、言問橋から白髭橋の間辺りを歩きたいものですが、桜が咲いている時には何故か中々行けないものです。町は春満開といった趣が出てきましたが、株式市場も春一色です。本日、円高も関係なく内需関連を中心にマーケットは上昇し、TOPIXは昨年来の高値で引けました。このままずっと上がっていって欲しいと思うのは、誰も一緒でしょう。そして春がずっと続いて欲しいと思うのは、平安の頃から変わっていません。
「今年より 春知りそむる 桜花 散るといふことは ならはざらなむ」(古今集、春歌上、紀貫之)
初めて春を知った桜よ(注:桜は毎年咲くけれども、その花自体にとっては初めて咲いたことになる)、散ると云うことは覚えないでおくれ。まぁそんな意味でしょう。「いずれ終わる」ということと、「若々しさ」は、実は裏腹の関係にあるのかも知れません。でも、春はまだ始まったばかりですね!