株式市場は年末に向けて静かになってきましたが、ネット証券の普及に依ると思われる、いくつかの興味深い現象があります。
一つはあしぎんFG。相変わらず連日大商いで、堂々10円台の株価も付いています。これなぞは、嘗ての証券会社の店頭や電話であれば、営業の人に何か言われないか気になって、こんなに盛況にならなかったのではないでしょうか。これも立派な流動性の供給であり、また企業価値を探す機能であり、私は肯定的に見ています。
年末の休みに入りつつあるにも関わらず、売買高、特に個人の売買高がまぁまぁ維持しているのも、ネット証券の普及に依る部分があるのではないでしょうか。
今年はお盆休みには前場よりも後場の方が売買高が多かったことなどがてきめんな例ですが、既に休みに入って自宅にいる個人投資家がPCに向かって取引しているのでしょう。或いはちょっと暇になったオフィスの中や、年末の挨拶に回る途中に携帯から取引しているのかも知れません。小さなことですが、こんなところからもマーケットは変わりつつあるのでしょう。来年ももっと新しい変化が起きるといいですね。