中学・高校の大先輩に会いました。25年も目上の方なのですが、電機メーカーの会長をする傍ら、最近母校の理事長になられました。
学校の理事長というと、どこか名誉職のような感じがしていたのですが、お話を伺っていて認識を改めました。6年一貫教育の学校なのですが、教職員数170名、生徒2100名、当然その倍ほどの親が居ます。これら全員の人間の管理は、ただごとではないでしょう。当然校舎もそれなりの規模になりますから、そのメンテナンス、増改築などのプランも大変でしょう。何か事故があった場合の対応なども気が遠くなりそうですし、そもそも財政面の管理も馬鹿にならない規模と難しさがあると思われます。マネジメントの対象として、その規模に於いても複雑さに於いても、かなりの大企業や大工場と十分比較出来るものではないでしょうか。どんな企業にもマネジメントがあって初めて業績がある訳ですから、学校の文化やクオリティーも、やはりマネジメントに依っている部分も大きいのではないかと初めて気が付き、大変勉強になりました。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
-
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。