年の瀬となるとオフィスの中にいろいろな会社のカレンダーが積まれていきます。取引先の営業の方が、年末の挨拶に来て置いていくからです。私の机の上にも、早くも或る会社の来年の卓上カレンダーが座っているのですが、どうしてカレンダーはみな日曜日から始まるのでしょう。
天地創造は月曜日に始まり土曜日に終わり、日曜日は安息日とした、と習った記憶があるのですが、そうするとカレンダーも月曜日で始まって日曜日で終わった方が自然な気がします。土・日を併せて週末と呼び、日曜を週初とは呼びませんから、やはり日曜から始まるカレンダーには私は抵抗感があります。どうやら東ローマ皇帝のコンスタンティヌスが、ユダヤの週の第1日と安息日を一致させたことが理由のようです。7月と8月に無理やり割り込んだのもローマの皇帝ですし、ローマの英雄は暦に足跡を残すのが好きだったのでしょうか。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。