昨日の二者択一投票(竹中大臣VS銀行)は大好評でした。予想を超える反響だったので、早々に投票は打ち切らさせて頂いたのですが、午後7時頃から深夜までに1500票もの投票があり、竹中大臣の案を支持するという投票が最初から最後まで安定して約85%を占めました(結果は当社のHPで御覧頂けます)。
質問の設定が若干「支持する」に投票しやすかったかも知れません。しかし単純な二者択一でのこの数字と、巷間言われる「世論」や「与党の意見」とはあまりにもギャップがあります。私は市場から離れた評価には全く意味がないと思うので、しっかりと処理すべきものは処理して市場の評価とのギャップを埋め、その上で財政出動でも(不良債権処理自体が実は大規模な財政出動の筈なのですが)、デフレ対策でもすればいいと思います。新聞紙上を賑わす人達にも、是非この投票結果を見て頂ければと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。