東京都は大道芸人にライセンスを与えるべく、明日からオーディションを開始します。今まではいろいろな理由で街頭での活動が制限されていたので、きちんとライセンスを与えて、その替わり大手を振ってパフォーマンスして貰おうという趣旨だそうです。石原知事は「新しい東京の名物になると思う」と言っているそうです。しかし使える道具や場所などにもいろいろと制限があり、細かい経緯や本当の理由は知りませんが、体のいい事前検閲のような制度ではないかという危惧があります。小沢昭一さんらが、『大道芸に造詣が深い』ということで審査員を務めるそうですが、大道芸などは自由で生きた芸であって、誰かが予め審査するなんて、どこかおかしい気がします。大道芸は伝統的な決まり手もあるでしょうが、基本的な性質はその場その場或いはその時代その時代に合わせた即興的なものであり、また脱秩序的なものではないでしょうか。この制度の導入については賛否両論のようですが、私は下らない考えだと思います。私だったら公認大道芸人よりも、無認可大道芸人の方を断然応援します。だって公認大道芸人なんて、アナーキーの公務員みたいですよね。