こう暑いと、うなぎが食べたくなります。今年の土用の丑の日は例年より早めで、既に過ぎてしまいました。土用の丑の日には会社で鰻重をまとめて出前で取ったりもしますから、今年はちょうど祝日(海の日)に重なったのでうなぎ屋さんにとっては不運だったかも知れません。
うなぎは梅干しとの食い合わせが悪いと言われますが、医学的には根拠がないそうです。江戸前期の儒学者である貝原益軒の養生訓の中に、うなぎと銀杏の食い合わせが悪いとあり、それが変形したものではないかとの説があるようです。しかしこの養生訓の食い合わせ、いろいろと疑問があります。豚肉に生姜というのもあるのですが、これでは私の大好物、生姜焼き定食が食べられません。牛肉にニラもあります。レバニラ炒めが大好物のバカボンのパパは怒ってしまうでしょう。酒のあとに茶を飲んではいけないともあります。一部は正しく、一部は迷信、そして一部はおいしくて贅沢するといけないので敢えて食い合わせとしたのでしょうか。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。