【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 52,475.10  △97.53 (10/28)
NASDAQ: 26,549.85  △72.04 (10/28)

1.概況

米国市場は主要3指数が揃って上昇しました。連邦公開市場委員会(FOMC)では市場予想通り政策金利の据え置きが決定されました。また、声明文や会見でインフレへの警戒を示しつつも、過度なタカ派姿勢が見られず無難に通過したことで安心感から買いが優勢となりました。

ダウ平均は42ドル安の52,335ドルでこの日の取引を開始しました。寄付きでこの日の安値をつけ、すぐに上昇に転じました。日本時間1時54分に256ドル高の52,634ドルでこの日の高値をつけました。その後、一時下落に転じる場面もありましたがFOMCでサプライズがなく安心感が広がったこともあり、最終的には97ドル高の52,475ドルでこの日の取引を終え、3日続伸となりました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は72ポイント高の26,549ポイント、S&P500株価指数は21ポイント高の7,743ポイントでいずれも3日続伸となりました。

2.経済指標等

連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を据え置き、3.75%-4.00%と決定しました。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち8業種が上昇、3業種が下落となりました。情報技術が0.5%高、エネルギー、金融、コミュニケーション・サービスが0.4%高となりました。一方で、公益事業が0.9%安、不動産が0.7%安、生活必需品が0.4%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中15銘柄が上昇しました。アメリカン・エキスプレス[AXP]が1.6%高、ゴールドマン・サックス[GS]が1.5%高、アルファベット[GOOGL]が1.3%高となりました。一方で15銘柄が下落し、シャーウィンウィリアムズ[SHW]が1.6%安、エヌビディア[NVDA]が1.2%安、ナイキ[NKE]、ウォルト・ディズニー[DIS]が1.1%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、オラクル[ORCL]は30年5月期通期の長期収益見通しが市場予想を超えることや、28年5月期の後半にフリーキャッシュフロー(純現金収支)が黒字化する見通しを示し10.7%高となりました。また、GEベルノバ[GEV]は第3四半期決算の結果が強く見通しを引き上げたものの、送電設備メーカーのトレンチ・グループを90億ドル規模で買収する計画が警戒され1.9%安となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.03%高い5.02%で取引を終えました。29日朝のドル円相場は157円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

FOMCを無難に通過したことで安心感が広がり、米国の主要3指数は揃って3日続伸となりました。政策金利は据え置きとなったものの、インフレへの警戒感は示したことで年内の追加利上げの余地を残しました。9月の利上げの結果を見極めつつ、今後の物価動向や雇用の動向から年内の利上げを判断するものとみられます。
夜間の日経平均先物は170円安の64,360円で取引を終えています。米国市場の上昇の流れはあるものの、引け後にアルファベットの決算が発表され、市場予想を下回る利益となったことで時間外では売られており、日本市場では売り買いが交錯し大きな動きは起きにくいスタートが見込まれます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)