日経平均は、移動平均線を挟んだ値動きが継続中
前回のコラム「上値の抵抗線に押し返された日経平均株価のその後は?サポートラインに注目」では、「5日移動平均線上を維持できるか」が上放れのカギとしましたが、5日移動平均線を挟んだ値動きとなり、結局もち合いが継続する格好となりました。
一方で、横ばいとなった25日移動平均線上を維持していることに加え、緩やかな上向きを続ける75日移動平均線を下回っており、日経平均株価がこの2本の移動平均線に挟まれた状態になっているのが分かります。こうした状況から今週(8月31日週)は、25日移動平均線と75日移動平均線のどちらをブレイクするかがトレンド発生のカギとなるでしょう。
仮に日経平均が75日移動平均線を上回って維持するようですと、5日移動平均線と25日移動平均線の両方が上向きに変化して、接近する75日移動平均線を上回るゴールデンクロスが発生し、8月18日と19日の間にあけた窓を埋めることが視野に入ります。そして、2025年10月31日の終値と2026年2月27日の終値を結んだレジスタンスラインに接近したり、上回ったりすることが考えられます。
もしくは、日経平均が25日移動平均線を下回って戻せなくなると、5日移動平均線が25日移動平均線を下回るデッドクロスが発生するとともに、25日移動平均線が下向きに変化して、5日移動平均線も上値の抵抗となることが考えられ、注意が必要です。また、8月4日と5日のあいだにあけた窓を埋めることになれば、65,000円を終値で割り込むこともありそうです。
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示
大きなもち合いにも注目
ただ、もち合いを下放れたとしても、3月31日の終値と7月29日の終値を結んだサポートライン上を維持するようであれば、もち合いが継続することになると考えられ、安値で売ってしまわないよう注意が必要です。一方で、日経平均がこのサポートラインも下回って戻せなくなるようですと、本格的な下降トレンド発生への警戒が必要になり、7月29日の安値に接近したり、割り込んだりすることも視野に入るのではないかと思われます。
モメンタムの方向と水準がカギを握る
上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインを下回っているものの、上向きに変化しているのが分かります。
そのため今週(8月31日週)は、2本線の方向と水準が今後の株価動向を探るカギになると思われます。仮に2本線が上向きのまま水準を切り上げ、0ラインを上回って推移すると、75日移動平均線を上回った水準で維持することが期待されます。
その反面、2本線が下向きに変化し、0ラインを下回ったまま水準を切り下げると、下落の勢いが強まり、8月4日と5日のあいだの窓を埋めたり、サポートラインを割り込んで下降トレンドに転じたりすることが考えられるため、注意したいところです。
