先週(2026年8月24日-28日)の日本株は、日経平均の上昇が限定的だった一方、TOPIXやグロース市場が堅調となり、物色の広がりが鮮明となりました。人工知能(AI)・半導体銘柄は選別色を強める一方で、日銀の追加利上げ観測を背景に銀行・保険など金融株は堅調に推移しました。市場の地合いは指数以上に底堅かったと言えるでしょう。そんな中で今回は決算も一巡し、それを受けたアナリストのレーティング変更も頻発するタイミングで、以下の条件からアナリストが見込む予想EPS(一株当たり純利益)が上方修正された一方で、バリュエーションは相対的に割安な大型株にスポットを当ててみます。
<抽出条件>
・TOPIX1000構成銘柄
・レーティングをつけるアナリスト数が10名以上
・足元の四半期の予想EPSが1ヶ月前比と3ヶ月前比で、ともに上方修正されている
・直近の予想PERにおいて過去5年間のパーセンタイル値(※)が30以下
(※)パーセンタイル値とは、データを小さい順に並べたとき、全体を100とした場合の低い方から数えて何番目になるかを示す数値で、今回のケースでは直近の予想PERの値が過去5年間の変動の中で下位30%以内に位置することを表しています。
リストからは、半導体銘柄やFA(ファクトリー・オートメーション)、医薬品など様々なセクターの銘柄がリストアップされました。中でも、キーエンス(6861)は、FA・センサー関連の設備投資需要が強く、2027年3月期第1四半期決算にて、売上高3466億円、営業利益1870億円、前年同期比では売上32.8%増、営業利益44.7%増と高成長を達成しました。また、8月18日に上場来高値を更新した朝日インテック(7747)は前期(2026年6月期)の経常利益は52.8%増の451億円となり、今期(2027年6月期)も更に成長が見込まれ前期比16.4%増の526億円と、6期連続で最高益が予想されています。それぞれ、予想PERは34.0倍・26.7倍と高く見えますが、過去5年の中では下位30%以内に入る水準で、ヒストリカルな見方をすれば相対的に割安な水準と言えるでしょう。
アナリストの予想ベースで、従来よりも高成長が期待されながら未だバリュエーションが割高とは言えない銘柄に注目してみてはいかがでしょうか。
