【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 53,417.16 △140.15 (8/24)
NASDAQ: 25,980.19 ▼200.26 (8/24)
1.概況
米国市場は高安まちまちの展開となりました。長期国債の買い入れ拡大の資金として財務省の手元資金を活用する可能性が報じられたことで米国債の利回りが低下し、株式市場では好感されダウ平均は上昇しました。一方で、エヌビディア[NVDA]の決算を控え半導体関連銘柄が売られたほか、米ベッセント財務長官がイランへの追加制裁を発表したことで中東情勢の不透明感が意識され、ナスダック総合株価指数やS&P500株価指数は売られました。
ダウ平均は前日よりも下落してスタートし、日本時間22時30分に108ドル安の53,309ドルでこの日の安値をつけました。しばらくは横ばい圏で推移していたものの、日本時間1時3分に88ドル高の53,506ドルでこの日の高値をつけました。以降は下落に転じる場面もあったものの最終的に140ドル高の53,417ドルでこの日の取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は200ポイント安の25,980ポイント、S&P500株価指数は21ポイント安の7,652ポイントでいずれも反落しました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち8業種が上昇、3業種が下落となりました。生活必需品が1.8%高、金融が1,2%高、公益事業、コミュニケーション・サービスが1.0%高となりました。一方で、情報技術が1.6%安、エネルギーが0.8%安、資本財・サービスが0.7%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中19銘柄が上昇しました。ビザ[V]が3.1%高、ウォルマート[WMT]が2.7%高、ウォルト・ディズニー[DIS]が2.6%高となりました。一方で、エヌビディアは決算前で積極的な買いが入りにくかったほか、同社の大口顧客が人工知能(AI)関連製品の値上げを通知されたことが報じられたこともあり2.9%安となりました。そのほか、キャタピラー[CAT]、アイビーエム[IBM]がいずれも2.0%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、ヘルスケアソフトウエアソリューション会社のヒムズ&ハーズ・ヘルス[HIMS]は同社の肥満治療薬プログラムビジネスをめぐり、ビザが顧客の払い戻し請求拡大で同社に警告を与えたとして8.0%安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.03%低い4.70%となりました。25日朝のドル円相場は159円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場は高安まちまちの展開となりました。長期国債買い戻し拡大の原資として財務省の手元資金を一部取り崩す可能性が報じられ金利は下落したものの、ベッセント財務長官は詳細な言及は避けました。また、中東情勢をめぐっては米国がイランに対する追加制裁を発表し、イランと取引を続ける国は米国の制裁対象となる恐れがあることを警告しました。また、世界のイランの金融ネットワークに経済的な攻撃を仕掛けることとし、世界に対してはイランの資金洗浄に協力すればドルへのアクセスを遮断することを表明しました。さらに、トランプ米大統領はカナダへの自動車部品への関税を50%に引き上げることを発表しました。
夜間の日経平均先物は80円安の65,360円となりました。米国市場のまちまちの展開を背景に大きな動きは起きにくいスタートが見込まれます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
