【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 52,485.03  △276.97 (7/31)
NASDAQ: 25,373.85  △251.68 (7/31)

1.概況

米国市場は主要3指数が揃って上昇しました。各社の決算発表が本格化する中で、特にクラウド事業の好調を背景に同四半期純利益が過去最高を記録したアマゾン・ドットコム[AMZN]の発表が好感され、相場全体に波及しました。

ダウ平均は26ドル高の52,235ドルでこの日の取引を開始しました。寄付き後に下落に転じ、日本時間23時16分に211ドル安の51,996ドルでこの日の安値をつけました。その後、再び上昇に転じ、日本時間4時50分に415ドル高の52,623ドルでこの日の高値をつけました。以降はやや上昇幅を縮小したものの最終的に276ドル高の52,485ドルでこの日の取引を終えました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は251ポイント高の25,373ポイント、S&P500株価指数は52ポイント高の7,489ポイントでいずれも続伸しました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち4業種が上昇、7業種が下落となりました。一般消費財・サービスが6.1%高、コミュニケーション・サービスが4.6%高、資本財・サービスが0.8%高となりました。一方で、素材が2.7%安、公益事業、不動産がいずれも0.7%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中18銘柄が上昇しました。アマゾン・ドットコムは7月30日に決算を発表し2026年4-6月期決算は純利益は3.4倍の626億4700万ドルと過去最高でした。人工知能(AI)向けクラウド事業の成長が加速し市場予想を上回ったことで15.3%高となりました。また、アルファベット[GOOGL]が6.7%高、マイクロソフト[MSFT]が3.0%高となりました。一方で、アップル[AAPL]が7.4%安、ボーイング[BA]が2.2%安、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が1.7%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、コインベース・グローバル[COIN]は暗号資産市場の低迷の影響もあり四半期決算で予想以上に損失が拡大し3四半期連続の最終赤字となったことで10.6%安となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.06%高い4.73%となりました。3日朝のドル円相場は157円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

先週末の米国市場は、好調な企業決算に相場全体が支えられる形となりました。また、ドル円相場をめぐっては7月30日から31日にかけて163円台から157円台まで円高が進みました。今回の為替介入については日米両政府による協調介入だったことが明らかとなり、2011年の東日本大震災直後以来15年ぶりとなりました。最近の単独為替介入は、実施後一時的な円高にとどまり短期間ですぐに円安になってしまう局面が多かったですが、今回は米国も介入に参加したことが明らかとなったことで、過去の為替介入よりも円高の効果が持続する可能性もあります。

夜間の日経平均先物は770円安の62,950円で取引を終えました。ただ、本日の日本市場は為替水準が大きく変化したことに加え、ここ最近の国内株式市場において売買高の大きな割合を占めるキオクシアホールディングス(285A)が31日の決算発表で2026年7-9月期の純利益が前年同期比31倍となる1兆2700億円となる見通しを発表したものの、市場予想を下回る水準だったことなどから、買いと売りが交錯する展開が予想されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)