金融庁が今日「証券市場の構造改革プログラム〜個人投資家が主役の証券市場の構築に向けて〜」を発表しました。その中に、『我が国経済の「構造改革」を促進するためにも、個人投資家自らが市場に参加し、市場メカニズムを通じて、効率性の低い部門から効率性や社会的ニーズの高い成長部門へと資金を移動させることが必要不可欠。』という下りがありますが、私が常々提言してきた「あなたにもできる構造改革」と正に趣旨を一にするもので、全体にも証券市場の問題点を見つめて改善して行こうとするもので評価されるべきものだと思います。但し一つ感じたのは、どうも追い詰められた上で「マイナスを埋めるにはどうするか」的な暗い雰囲気も否めず、根本論として「株式資本主義は我が国の経済にとって重要でありいいことである。しかし現状にはこういう問題があるのでそこは直さなければいけない。」というような明るさが足りない気もします。もっとみんなでポジティヴな考え方をするようにしていきたいですね。
参照: http://www.fsa.go.jp/news/newsj/13/kinyu/f-20010808-2.html
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。