デッドクロスが発生するもトレンドラインがサポートに
前回のコラム「これまでの下げ止まりパターンが崩れた日経平均、今後の動向は?」では、「早急に25日移動平均線上を回復できるか」が注目ポイントになると指摘しました。また、「25日移動平均線上を回復できないようだと、5日移動平均線が25日移動平均線を下回るデッドクロスが発生し、下降トレンド入りすることが警戒される」とも指摘しました。残念ながら、日経平均が25日移動平均線を下回った状態で推移し、デッドクロスが発生したことにより、株価水準が切り下がってきているのが分かります。
そうしたなか、2025年10月31日と2026年2月27日の日経平均の終値を結んだトレンドラインを延長すると、デッドクロスが発生したあとの7月14日の下落局面で、この延長したトレンドラインがサポートになって株価が下げ止まっているのです(図表)。こうした状況から、このトレンドラインのサポートが今後も続くかどうかが注目ポイントになりそうです。
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示
仮に上向きのトレンドライン上を維持できれば、株価の水準が徐々に切り上がる可能性があり、再び7万円台を回復し、高値に接近したり、上回ったりすることも視野に入ります。
その一方で、このトレンドライン上を維持できずに割り込み、割り込んだあとに戻せなくなるようだと、上昇中の75日移動平均線付近まで下落することが考えられるため、トレンドライン上を維持できるかどうかが2026年後半の値動きを探る上でも重要なカギを握っていると言えそうです。
モメンタムは低水準が継続中
上昇・下落の勢いを示すモメンタムを見るとモメンタムと、その移動平均線であるシグナルの両方が、上昇・下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインを下回ったまま低水準で推移しているのが分かります。このようにモメンタムを確認すると、株価の水準が徐々に切り下がるなかで下落の勢いが強いままとなっており、上値が重い状態と考えられます。
そのため、2本線が上向きに転じて、水準を切り上げることができるかが今後の注目ポイントです。仮に2本線が水準を切り上げ、0ラインを上回った状態を維持するようですと、トレンドライン上を維持して7万円台を回復することが期待されます。
その一方で、2本線が上昇しても0ラインを上回れなかったり、低下が続いたりするようですと、下落の勢いが強まってトレンドライン上を維持することができなくなり、75日移動平均線付近まで下落が視野に入ってきますので、引き続きモメンタムの水準に加え、トレンドラインと株価の位置に注意し、売買判断に役立てたいところです。
