4月以降、2回発生した底入れパターンとは?
日経平均はトレンドラインに達した6月22日に高値をつけたあと、急落しました。しかし、その後6月25日には大幅高となり、再び高値を更新するなど、上下に大きく変動する値動きとなりました。また、6月26日の日経平均は大幅安となり、上向きの25日移動平均線に接近しましたが、6月29日に下ひげを形成するとともに6月30日には7万円を回復して終えました。
こうした「高値波乱の値動き」になると、5月20日や6月11日と同様に25日移動平均線がサポートになったあと、反発が継続するか気になるところです。この2回のパターンを見ると、25日移動平均線をサポートに下げ止まったあと、下向きの5日移動平均線上を上回って回復するとともに、5日移動平均線上を維持したことから、5日移動平均線が上向きに転じ、サポートに変化しているのが分かります(図表)。
そのため、今回も5日移動平均線上を回復し、その水準を維持できるかが注目ポイントになります。仮に5日移動平均線上を回復して、その水準を維持すると、7万1千円台に乗せたり、6月25日の高値に接近したりすることが視野に入ります。
その一方、5日移動平均線上を回復しても維持できずに押し返されたり、5日移動平均線上を回復できずに割り込んだりすると、上向きの25日移動平均線に再び接近することになり、過去2回発生した底入れパターンが崩れることになるため、25日移動平均線割れにも注意が必要になると考えられます。
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示
モメンタムでは2本線が低水準で推移するかが注目ポイント
続いて、上昇と下落の勢いを示すモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインに接近していることが分かります。また、モメンタムは0ライン付近で上向きに変化していますが、シグナルは急低下しており、上昇の勢いがほぼ無くなりつつあると考えられます。
そのため、このまま2本線が低水準で推移するかが注目ポイントになります。仮に低水準で維持するようですと、上昇の勢いが戻らず5日移動平均線上を回復しても維持できない可能性があり、下落に対する備えが必要になるかもしれません。
また、2本線が0ラインを下回ったまま、戻せなくなるようですと、下落の勢いが強まり、5日移動平均線上を回復しても維持できないばかりか、25日移動平均線を下回ることが視野に入るため、トレンド転換には注意したほうがよいでしょう。
一方で、2本線がそろって上向きに変化して、水準を切り上げるようですと、上昇の勢いが強まり、株価も5日移動平均線を上回って維持することが期待されます。引き続き、モメンタムの向きと水準に注意し、売買判断に役立てたいところです。
