今回もトレンドラインが上値の抵抗に
7月最終週の東京市場では、7月27日は反発して終えたものの、7月28日には上向きの75日移動平均線を下回って始まり、大陰線を形成して終える結果となりました。ここで注目したいのがトレンドラインです。
トレンドラインは、日経平均の高値と高値、安値と安値(=指数の場合はそれぞれ終値ベース)を結んで延長した線です。このトレンドラインが上値の抵抗になったり、サポートになったりすることをこれまで解説してきました。今回は上値の抵抗となっており、日経平均株価の反発を押さえたことが分かります。具体的にみてみましょう。
実際に上値の抵抗となっている場面が7月22日です。チャートを見ると、2025年10月30日につけた終値と2026年2月27日の終値を結んだトレンドラインを延長すると、7月22日の上ヒゲの部分がトレンドラインに押し返されていることが分かります(図表)。
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示
このように、シンプルなトレンドラインですが、重要な局面で上昇トレンド回復の壁となっていたことと、このタイミングで買ってはいけないことが分かります。また、戻り売りのタイミングだったことが分かります。
モメンタムも0ラインが壁となり、下落の勢いが強まる
一方、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、ここでも上昇トレンドを妨げたポイントがあり、それが0ラインです。0ラインは、上昇と下落の勢いを判断する分かれ目となりますが、7月22日と23日は、それぞれトレンドラインに上値を押さえられていました。このとき、モメンタムは上昇しており、0ラインに接近していたところでした。ただこのあと、モメンタムは0ラインが壁となって上回れず押し返されて下向きに変化し、下落の勢いが強まってしまいました。
さらに7月28日には、モメンタムが低下するとともに75日移動平均線を下回って始まり、ついに終値で上向きの75日移動平均線を下回るとともに7月17日につけた安値も下回って終えることになってしまいました。
注目点は、モメンタムに下げ止まりのサインが発生するか
ただ、モメンタムに注目すべきポイントがあります。それは、7月28日時点の日経平均が2026年7月の安値をつけているにもかかわらず、モメンタムは7月17日の低い水準に届いていないことです。この現象は、「逆行現象」です。
仮に日経平均がさらに安値を更新しても、モメンタムが7月17日の低い水準を下回ることなく上向きに変化するようだと、逆行現象が発生していることになり、下げ止まりの期待が高まりそうです。
また、0ラインを突破するようなことがあれば、75日移動平均線や下向きの5日移動平均線も上回って維持することが視野に入る反面、上向きに変化しても限定的で0ラインを上回ることができなかったり、下向きが続いて7月17日の水準を下回ったりするようだと、下落が続き、5月20日につけた終値59,804円前後まで下落が続くことも考えられるため、注意したいところです。
