東京市場まとめ

1.概況

日経平均は435円安の70,039円と下落して取引を開始しました。前日の米国市場では、人工知能(AI)・半導体関連銘柄が大幅安となったことが波及しました。前場は下げ幅を拡大する展開となり、9時44分にはこの日の安値である1,798円安の68,676円をつけました。その後は持ち直し、前引けは883円安の69,591円となりました。

後場は再び下落基調で推移しました。中ごろには下げ渋る場面が見られたものの、最終的には1,741円安の68,733円で反落となりました。

TOPIXは3ポイント高の4,014ポイントで4日続伸、新興市場では東証グロース250指数が12ポイント高の712ポイントで反発しました。

2.個別銘柄等

キオクシアホールディングス(285A)は13.5%安の76,260円をつけ、大幅安となりました。前日の米国市場では、メモリーを共同開発する米サンディスク[SNDK]が前日比10.6%安と大幅安となり、同社にも連想売りが出ました。

三井物産(8031)は2.5%高の4,551円をつけ、3営業日ぶりに反発しました。米投資会社バークシャー・ハサウェイ[BRK.B]が同社株を買い増したことが明らかとなり、今後の追加取得を含めた需給改善期待が買い材料となりました。同じくバークシャー・ハサウェイの買い増しが明らかになった丸紅(8002)も3.0%高となりました。

ベイカレント(6532)は4.2%高の6,555円をつけ、続伸となりました。ソフトウエア関連株とされる同社は人工知能(AI)の台頭でシステム開発が代替されるとの懸念から直近まで軟調な推移となっていたところ、割安感などに着目した見直し買いが入りました。

ドトール・日レスホールディングス(3087)は1.6%高の2,710円をつけ、3営業日ぶりに反発しました。23日から、コーヒーチェーン「ドトールコーヒーショップ」や「エクセルシオールカフェ」などの約1,200店で飲料やフード商品などを値上げすると発表し、値上げによる採算改善期待が買い材料となりました。

ワークマン(7564)は5.0%安の6,220円をつけ、3日続落となりました。1日、6月の既存店売上高は、前年同月比8.8%減であったと発表しました。5月までは4ヶ月連続で20%を上回る増収となっていたが、一転して減収となり、先行きを警戒した売りが出ました。

QPSホールディングス(464A)は3.9%高の1,983円をつけ、大幅反発となりました。1日、2026年5月期(前期)の当期純利益が11億円であったと発表しました。従来予想の5億円の黒字から上振れしたことを好感した買いが優勢となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は2.5%安で4営業日ぶりに反落しました。米国のAI・半導体株安が国内市場でも重荷となりました。明日に向けて、米国の6月分雇用統計に注目が集まります。3日の米国市場は独立記念日の振替休日のため、従来は第1金曜日に発表される雇用統計が前倒しで発表されます。雇用は堅調となる見込みで、非農業部門雇用者数は市場予想ベースで前月比13.0万人増が見込まれています。良好な雇用指標を受けて、利上げ観測や金利高がハイテク株の重荷となるリスクが考えられます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)