東京市場まとめ

1.概況

日経平均は617円高の70,085円と続伸して取引を開始しました。前場中ごろには売りが優勢となる場面が見られましたが、前引けは648円高の70,116円となりました。

後場は半導体銘柄に買いが入り、上げ幅を拡大しました。13時45分に1,198円高の70,667円で、この日の高値をつけました。その後も高値圏で推移した日経平均は、最終的に594円高の70,062円で続伸となりました。

TOPIXは、12ポイント高の3,994ポイント、新興市場では東証グロース250指数が3ポイント高の706ポイントでいずれも続伸となりました。

2.個別銘柄等

村田製作所(6981)は6.1%高の11,395円をつけ、3営業日ぶりに反発しました。29日、外資系証券が同社の投資判断を3段階で真ん中の「中立」から最上位の「買い」に、目標株価は従来の3,900円から1万5000円へと大幅に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。アナリストは「高付加価値製品への参入障壁が高いことを考慮すると、同社にとってサーバー用途のMLCC(セラミックコンデンサー)の単価引き上げは比較的容易であり、これらの値上げは今後も継続する可能性が高い」と指摘しています。

しまむら(8227)は0.8%高の3,340円をつけ、続伸となりました。29日、2027年2月期の第1四半期決算は、純利益が前年同期比19%増の128億円であったと発表しました。同期間として3年連続で最高益となるなど、堅調な業績を好感する買いが先行したが、買い一巡後は利益確定売りで伸び悩みました。

古河電気工業(5801)は7.0%高の4,730円をつけ、反発しました。29日、国内証券が同社の投資判断を3段階で真ん中の「中立」から「買い」に、目標株価は従来の4,281円から5,440円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。

象印マホービン(7965)は一時7.8%安の1,322円をつけ、年初来安値を更新しました。29日、2026年11月期の中間決算にて、売上高が前年同期比2%増の512億円、純利益が同4%増の35億円であったと発表しました。一方で、増収減益を見込む通期の業績予想は据え置き、これが物足りないとの受け止めから売りが出ました。

半導体や電子部品の製造を手がけるMIRAINIホールディングス(546A)はストップ高水準となる21.7%高の2,242円をつけ、年初来高値を更新しました。29日、2027年3月期(今期)の純利益は152億円と、従来予想の135億円から上方修正しました。従来予想から業績の上振れを好感する買いが集まりました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は0.9%高で7万円台まで値を戻しました。人工知能(AI)・半導体関連銘柄には引き続き資金流入が見られます。明日に向けて、国内では明日寄付き前に公表される日銀短観(2026年6月調査)が材料となりそうです。原油高も一服が見られる中で、景況感見通しなどに注目が集まります。また、米国では米雇用動態調査(JOLTS)の発表や、シューズメーカーのナイキ[NKE]の決算発表が予定されています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)