東京市場まとめ

1.概況

日経平均は249円高の69,609円と、上昇して取引を開始しました。もっとも、寄付き以降は売りが優勢となり、9時38分には1,363円安の67,997円で、この日の安値をつけました。その後は持ち直したものの、前引けは491円安の68,869円となりました。

後場は一進一退で推移しました。国内の機関投資家から持ち高調整の売りが出ているとの観測もあり、上値の重い展開となったものの、終盤に上昇に転じた日経平均は107円高の69,468円で反発しました。

TOPIXは18ポイント高の3,982ポイントで反発しました。新興市場では東証グロース250指数が20ポイント高の702ポイントで同じく反発しました。

2.個別銘柄等

キオクシアホールディングス(285A)は4.0%安の88,450円をつけ、続落となりました。先週末の米半導体関連銘柄安を受けて、国内の人工知能(AI)・半導体関連の一角にも売りが波及しました。先週末26日の米国市場では、主要な半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が5.3%安となりました。

中華料理チェーンを運営するハイデイ日高(7611)は3.1%高の2,612円をつけ、5日続伸となりました。26日、日本経済新聞が「ハイデイ日高の2026年3-5月期の単独営業利益は前年同期比1割増の20億円前後と、この期間としては3年連続で最高益を更新したもよう」と報じました。中東情勢の影響も懸念された中で、好調な業績を維持しているとの見方が買い材料となりました。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は1.0%安の3,211円をつけ、3日ぶりに反落しました。共同通信などが27日、政府が策定する経済財政運営の指針「骨太方針」に、経済成長の実現に向け「適切な金融政策運営が行われることも非常に重要だ」と明記する方針を固めたことが分かったと報じました。利上げスタンスを維持する日銀をけん制するとの見方があり、利上げに対する政府の消極姿勢がより明確になったとの受け止めから銀行株に売りが出ました。

J. フロント リテイリング(3086)は一時6.6%高の3,477円をつけ、年初来高値を更新しました。29日、アクティビスト(物言う株主)として知られるシンガポールの投資ファンド、3Dインベストメント・パートナーズが同社株を買い増していたことが明らかになり、先行きにおける経営改革や株主還元などの要求が強まるとの思惑が買いを呼びました。

売れるネット広告社グループ(9235)は6.2%高の498円をつけ、大幅反発となりました。29日、健康飲料などを手掛ける国際漢方研究所を完全子会社化すると発表しました。この買収による業績寄与を期待した買いが優勢となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は107円高で反発となりました。四半期末とあって、持ち高調整の売りなどが重荷となったものの、終盤に上昇に転じました。今週は上値の重い展開が続く見込みも、下値では押し目買いが入ることなどから、底堅い値動きが見込まれます。明日は国内で5月分の鉱工業生産指数や失業率、有効求人倍率などの発表が予定されています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)