東京市場まとめ

1.概況

日経平均は728円高の60,241円と大幅続伸で取引を開始しました。国内の連休中に、米国市場ではハイテク株を中心に上昇した背景から、買いが先行してのスタートとなりました。前場は一貫して上げ幅を拡大し、中でも人工知能(AI)や半導体関連銘柄が強く、3,402円高の62,915円で前引けとなりました。

後場も高値圏で推移しました。節目の63,000円を超えると、14時33分には3,578円高の63,091円をつけ、取引時間中の最高値を更新しました。その後も堅調に推移した日経平均は、最終的に3,320円高の62,833円で終値でも史上最高値を更新しました。

TOPIXは111ポイント高の3,840ポイント、新興市場では東証グロース250指数が19ポイント高の791ポイントでともに続伸し取引を終えました。

2.個別銘柄等

キオクシアホールディングス(285A)はストップ高水準となる19.2%高の43,410円をつけ、上場来高値を更新する大幅高となりました。前日の米国市場では主要な半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が最高値を更新するなど、世界的な半導体株高の流れを受け、同社に買いが殺到しました。

エムスリー(2413)は一時10.4%安の1,341.5円をつけ、年初来安値を更新しました。1日、2027年3月期(今期)の当期純利益が前期比8%増の530億円になる見込みと発表しました。増益予想を示したものの、市場予想を下回ったことがきっかけで、売りが優勢となりました。

イビデン(4062)はストップ高水準となる22.4%高の16,375円をつけ、年初来高値を更新しました。4日、アップル[AAPL]が自社製品向け半導体生産の委託に向けてインテル[INTC]などと予備的な協議をしたとブルームバーグ通信が報じました。イビデンが「ICパッケージ基板」を供給するインテルの株価が急騰したことを背景に、同社にも連想買いが入りました。

DMG森精機(6141)は一時22.1%高の3,663円をつけ、年初来高値を更新しました。1日、2026年12月期(今期)の当期純利益が前期比38%減の150億円を見込むと発表しました。従来予想の105億円から上方修正となり、また市場予想を上回る内容が好感され、買いが優勢となりました。

料理動画アプリなどを運営するクラシル(299A)は、8.3%安の938円をつけ、大幅続落となりました。1日、2027年3月期(今期)の当期純利益が前期比微増の24億円になる見込みと発表しました。市場では今後の成長性に懐疑的との見方から、売りが出ました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は5.6%高と大きく上昇し、史上最高値を更新しました。半導体関連銘柄が相場をけん引しており、モメンタムの強さが感じられます。明日に向けて、国内外の決算発表に注目です。国内では、大引け後に味の素(2802)、協和キリン(4151)、横河電機(6841)などが予定されており、米国ではマクドナルド[MCD]、エクスペディア・グループ[EXPE]、コインベース・グローバル[COIN]などの決算発表が控えています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)