東京市場まとめ

1.概況

日経平均は33円高の66,363円と、続伸して取引を開始しました。序盤に下げに転じる場面が見られたものの、先週末の米国株高を材料に上昇基調での推移となりました。10時27分には、901円高の67,231円をつけ取引時間中の最高値を更新しました。前引けは708円高の67,038円となりました。

後場は利益確定の売りが出たことで、わずかながら上げ幅を縮小しました。中盤まではもみ合いとなるも後半には再び67,000円台で推移しました。最終的には604円高の66,934円で最高値を更新し、取引を終えました。

TOPIXは16ポイント安の3,940ポイントで反落、新興市場では東証グロース250指数が34ポイント安の783ポイントで続落となりました。

2.個別銘柄等

ソフトバンクグループ(9984)は一時15.2%高の8,626円をつけ、年初来高値を更新しました。5月31日、フランスで最大14兆円を投じてデータセンターを建設すると発表しました。人工知能(AI)に必要な計算資源を米国だけでなく欧州でも確保することが目的としており、将来的な収益寄与拡大を期待した買いが集まりました。

村田製作所(6981)は一時15.6%高の11,125円をつけ、株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。人工知能(AI)サーバー向けに使われる積層セラミックコンデンサー(MLCC)の需給逼迫による価格上昇が業績を押し上げるとの期待から、関連銘柄である同社への買いが入りました。

ニチレイ(2871)は3.2%高の1,879.5円をつけ、4日続伸となりました。5月29日、アクティビスト(物言う株主)として知られるオアシス・マネジメントが同社株を5.01%保有していると伝わり、今後の経営改革や株主還元の強化への思惑が買い材料となりました。

牧野フライス製作所(6135)は一時7.6%高の14,250円をつけ、上場来高値を更新しました。29日、国内証券が同社の投資判断を3段階で真ん中の「2(中立)」から最上位の「1(アウトパフォーム)」に、目標株価を従来の9,700円から1万9400円へと大幅に引き上げたことで、これを材料視した買いが入りました。

帝国ホテル(9708)は8.1%安の1,060円をつけ、大幅反落となりました。5月29日、国内証券が同社の目標株価を従来の1,620円から1,290円に引き下げ、これを嫌気した売りが出ました。アナリストは、「2027年3月期における営業利益見通しを従来から引き下げた」としています。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は一時67,000円を上回り、終値も604円高で最高値を更新し取引を終えました。ソフトバンクグループ(9984)やキオクシアホールディングス(285A)などが日経平均を支えました。明日の材料には、米国で5月分のISM製造業景気指数の発表が挙げられます。同指標では、価格や新規受注のソフトデータも発表され、原油高を受けたインフレ動向などに注目が集まります。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)