東京市場まとめ

1.概況

日経平均は387円高の58,265円と続伸して取引を開始しました。海外勢の株価指数先物などへの買いが先行し、序盤は堅調に推移しました。前場は中ごろから上げ幅を縮小し、285円高の58,162円で取引を終えました。

後場は上昇して始まったものの、後半から上げ幅を縮小する展開となりました。14時ごろにオランダのASMLホールディング[ASML]の決算が発表され、通期見通しを上方修正したと伝わりました。前日から大きく上昇していた日経平均は利益確定の売りが出たものの、最終的に256円高の58,134円で引け、続伸となりました。

TOPIXは15ポイント高の3,770ポイントで続伸、新興市場では東証グロース250指数が5ポイント高の776ポイントでこちらも続伸となりました。

2.個別銘柄等

ベイカレント(6532)はストップ高水準となる14.3%高の5,587円をつけ、大幅上昇となりました。14日、2027年2月期(今期)の当期純利益が前期比27%増の481億円で過去最高を更新する見込みだと発表しました。市場予想も上回るガイダンスが好感され、買いが殺到しました。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は2.2%高の2,913.5円をつけ、反発しました。日銀の早期利上げ観測がやや持ち直したことで、金利上昇による利ざや改善期待の高まりが買い材料となりました。

東宝(9602)は3.9%安の1,520円をつけ、続落となりました。14日、2027年2月期(今期)の当期純利益が前期比21%減の410億円を見込むと発表しました。市場予想も下回る内容となったことが嫌気され、売りが出ました。

太陽誘電(6976)は10.8%高の5,847円をつけ、大幅続伸となりました。台湾紙の自由時報が15日、「太陽誘電が一部製品の値上げを通知した」と報じ、これによる採算改善に期待した買いが入りました。積層セラミックコンデンサー(MLCC)やアルミニウム電池などの価格を5月から引き上げると伝わっています。

光学デバイスメーカーのオキサイド(6521)は13.2%安の4,350円をつけ、大幅続落となりました。14日、2027年2月期(今期)の売上高が前期比2%減の98億円を見込むと発表しました。減収見通しが利益確定の売りのきっかけとなりました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は256円高で続伸となりました。後場は伸び悩んだものの、節目の58,000円を上回って取引を終えました。明日に向けて、米国では地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されるほか、バンク・オブ・アメリカ[BAC]やモルガン・スタンレー[MS]の決算発表が材料にあげられます。中東情勢の停戦交渉が進展すると期待される中で、決算銘柄への物色が続きそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)