東京市場まとめ

1.概況

日経平均は876円高の55,130円と大幅続伸で寄付きました。前日8日に衆議院選挙の投開票が行われ、与党・自民党が歴史的な圧勝となり、政権基盤の安定により政策推進力が増すとの見方が買いを呼びました。序盤から大きく上昇した日経平均は9時22分に3,083円高の57,337円で本日の高値をつけました。57,000円を超える水準とあって、利益確定の売りが出たものの、最高値圏で推移した日経平均は2,410円高の56,663円で前引けとなりました。

後場も56,500円近辺で伸び悩みましたが、最終的に2,110円高の56,363円と史上最高値を更新し取引を終えました。

TOPIXは84ポイント高の3,783ポイントで同じく最高値を更新、新興市場では東証グロース250指数が4ポイント高の714ポイントで反発となりました。

2.個別銘柄等

古河電気工業(5801)はストップ高水準となる20.7%高の17,500円をつけ大幅続伸し、昨年来高値を更新しました。9日、2026年3月期(今期)の当期純利益が前期比62%増の540億円を見込むと従来予想からの上方修正を発表したほか、年間配当も従来予想の120円から160円に引き上げたことが好感され買いが殺到しました。

川崎重工業(7012)は一時18.0%高の17,280円をつけ昨年来高値を更新しました。9日、2026年3月期(今期)の当期純利益が従来予想の820億円(前期比7%減)から一転して、前期比2%増の900億円を見込むと発表し、増益見通しを好感した買いが入りました。

KDDI(9433)は9.2%安の2,541円をつけ7営業日ぶりとなる大幅反落となりました。6日、傘下企業の広告代理事業で不適切な取引の疑いがあり、2026年3月期までに営業利益のうち330億円が架空取引により外部流出したと発表し、業績への影響懸念やガバナンスの不備を嫌気した売りが出ました。2025年4-12月期の決算発表は2026年3月末まで延期とされています。

大林組(1802)は一時10.0%高の4,363円をつけ上場来高値を更新しました。9日、2026年3月期(今期)の当期純利益が従来予想の1490億円から上方修正し、前期比17%増の1700億円を見込むと発表し、市場予想も上回る業績見通しが好感され、買いが優勢となりました。

ユニ・チャーム(8113)は6.0%安の940円をつけ4営業日ぶりに反落となりました。6日、2025年12月期(前期)の当期純利益が前期比20%減の652億円だったと発表し、4%増を見込んでいた従来予想の851億円からの下方修正で一転減益となり、市場予想も下回ったことが売り材料となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

衆院選にて自民党が圧勝したほか、先週末の米国株高もあり日本市場は大幅高となりました。日経平均は上げ幅2,110円(3.9%)高となりましたが、急激な上昇から明日は利益確定の売りが出る可能性があるでしょう。

そのほかの材料は大引け後にソフトバンク(9434)、リクルートホールディングス(6098)、三菱地所(8802)などの決算発表が予定されているほか、米国ではウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事や、アトランタ連銀のボスティック総裁に発言の機会があり、米国の金融政策運営に関連した発言が注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)