今日は「E.T.の日」だそうです。地球に置き去りにされたE.T.が、言葉も文化も違う少年エリオットと心を通わせていく映画で、不朽の名作ですね。私も子どもの頃に観ましたが、あの音楽と、エリオットが自転車のかごにE.T.を乗せて夜空を飛ぶシーンは今でも鮮明に覚えています。

ビジネスの世界でも、まったく同じではないものの、概念的には少し似た経験をします。「どうしてこのタイミングで?」「なぜこの人と?」という出会いが、本当に突然やってくる。熱心に誘った人がジョインしてくれたり、別の道を探し始める人がいたり、やめてしばらく経ってから「出戻り」してくれたり。まるで宇宙船の発着のように予測できないけれど、その一つひとつが会社の物語を形作っていきます。

M&Aアドバイザリーをしていた頃も、相手方との関係を大切にしてきました。今日の「相手方」が、数年後には同じ側に立っていたり、事業パートナーになったり、ときには自社を支えてくれる仲間になったりする。ビジネスの宇宙は広いようで案外狭く、軌道はどこかで必ず再び交差するものです。だからこそ、姿勢や誠実さは「将来への投資」だと感じています。

そして先日、私のマネックスでの歴史をずっと見て、支えてくれていた方がお亡くなりになりました。振り返れば、私のマネックスでの歩みは彼との歴史でもあり、教わったこと、叱咤激励、背中を押してくれた数々の場面が思い出されます。何かお願いすると、いつも「わかった」と言ってくれる方でした。

空へ向かうE.T.の姿を思うと、ふと彼の旅立ちとも重なり、胸の奥に静かな光が灯るような気がします。今も心の中で話しかけると、声が聞こえてきます。そして、E.T.が最後にエリオットへ伝えた『I’ll be right here.』という言葉のように、彼の存在はこれからも私の中に生き続けるのだと確信しています。

人との出会いは、形がなくなっても、心と行動の中に残り続ける。ビジネスは合理の世界のようでいて、結局は「人」で動いている。そんな当たり前の奇跡を思い出させてくれる12月4日です。今日もまた、どこかで小さな「未知との出会い」に期待しつつ。