大手企業の中間配当支払い週、配当の再投資で堅調な相場か
AIバブル懸念は完全には落ち着かないものの、AI関連株の激しい売られ方は一服しそうだ。今週は27日に米国の感謝祭があるため、週の半ばから米国は市場参加者が減少しほぼ開店休業状態になる。日本も三連休明けで今週は4営業日の取引だ。実質的に週を通じて動意薄の展開だろう。
市場参加者が少ないため、板が薄く値が飛びやすいことに注意が必要だが、逆に「閑散に売りなし」の格言もある。案外、格言通り、こじっかりとなるのではないか。なぜなら、今の時期は3月期決算企業の中間配当が11月下旬から12月初旬にかけて投資家に支払われる時期だからである。
26日はトヨタ自動車(7203)、28日はNTT(9432)といった大企業の配当支払開始予定日が続く。
受けとった配当の再投資で、今週は堅調な相場となるだろう。
12月FOMCに向けた期間が今年最後の正念場
AI関連株の激しい売られ方は一服しそうだと述べたが、AI関連の代表的銘柄であるソフトバンクグループ(9984)の値動きを見ると、今回の急騰劇の起点とも言える9月上旬の水準まで下落している。ざっくり言って、「いってこい」となった。さらに調整するには、9月10日-11日にかけて空けた窓を埋め戻せば、調整完了感はさらに強まるだろう。
米国では12月9-10日にFOMC(連邦公開市場委員会)が開催される。そこに向けての期間が今年最後の正念場である。11月の最終週に当たる今週は感謝祭の週でもあり、今年最後のビッグイベントを控え、その直前の休息の時となるだろう。
予想レンジは4万8000円-5万円とする。
