閑散に売りなし
「閑散に売りなし」とは、
株式
株式株式とは、企業が資金を調達するために発行する証券の一種であり、これを購入することで投資家はその企業の所有権の一部を持つことになります。株式を保有することで、投資家は企業の利益の一部を配当として受け取る...
市場における相場格言の一つで、取引が閑散な時期には株式を売るのは得策ではないとされていることです。一般的に、株式市場が閑散となる時期には、取引量(
出来高
出来高出来高とは、一定期間内に取引された株式やその他の金融商品の総量を指します。株式市場においては、特定の株式が1日の取引時間中にどれだけ売買されたかを示す数値であり、この数値は投資家にとって市場の活動性や...
)が少なく、大きな
材料
材料材料とは、株価や為替レートなどの変動要因となる情報や出来事のことを指します。
具体的には、企業の決算発表、経済指標の発表、政治的イベント、自然災害などが材料となります。材料は、「好材料」と「悪材料」...
や情報が乏しく、主要な投資家が市場から離れているなどの特徴があります。
このような状況下では、売り圧力が弱まり、
株価
株価株価とは、株式市場において、企業の株式が取引される際の1株当たりの価格のことです。株価は、企業の業績や経済状況、投資家の感情など様々な要因によって変動します。
株価は、株式を購入したい投資家と売却し...
が下支えされやすくなるという考え方がこの格言の背景にあります。また、取引量が少ないため、少額の買いでも株価を押し上げる効果が大きくなる可能性があります。
ただし、この格言は経験則に基づくものであり、必ずしも常に当てはまるわけではありません。重要な企業情報や経済指標の発表、予期せぬ出来事などにより、閑散期でも株価が大きく下落することはあります。投資家は、この格言を参考にしつつも、市場環境や個別銘柄の状況を総合的に判断して投資決定を行うことが重要です。