モトリーフール米国本社– 2025年11月16日 投稿記事より

インテュイティブ・サージカル[ISRG]、株価下落局面を何度か経験するもその後回復し、株価は上昇傾向へ

インテュイティブ・サージカル[ISRG]は、医療機器である手術支援ロボットを製造しており、人工知能(AI)革命の最前線に位置する企業ではありません。

しかし、インテュイティブ・サージカルは、AI分野に特化したナスダックCTA・AI&ロボティクス・インデックスをベンチマークとする米国の上場投資信託(ETF)ファーストトラスト・ナスダックAI&ロボティクス ETF[ROBT] に組み入れられています。その理由は後述します。

投資家がインテュイティブ・サージカルについて理解すべき重要なポイントの一つは、同社が成長株であることです。今ではかなり大きな事業規模となりましたが、株価が長期的に上昇する一方で、往々にして一時的に売り込まれる傾向があります。

株価がピークを付けた後に下落するドローダウンは、成長株では一般的に見られることです。具体的な数字を挙げると、インテュイティブ・サージカルは上場以来、約30%超の株価下落に見舞われたドローダウンが8回ありました。

現在まさに、そのような局面から回復しつつあります。重要なことは、売りが一巡した後に何が起きるかという点です。過去には新高値を目指して株価が上昇しました。長期的スタンスの成長株投資家であれば、バリュエーションが割高に見えるとしても、インテュイティブ・サージカルの先端技術を駆使するヘルスケア事業に関心を寄せることでしょう。

ダ・ヴィンチ手術支援ロボット(以下、ダ・ヴィンチ)は、先端技術を集約した医療機器です。需要は長期にわたり非常に強く、足元でもその勢いは続いています。2025年第3四半期に同社は427台を新たに設置し、前年同期の329台から増加しました。

現在、世界中で1万763台のダ・ヴィンチが稼働しています。新たなシステムが販売されるたびに、インテュイティブ・サージカルは、器具、付属部品、アフターサービスといった恒常的な収益源をさらに強化することができます。

手術支援ロボットとAIはどのような関係があるのか?

インテュイティブ・サージカルが成長するための真の原動力は、厚みを増す部品販売やアフターサービスの提供です。ダ・ヴィンチの設置台数が増えることも魅力的ですが、事業を成長させる主役とは言えず、実際、ロボット本体の販売は売上高の約25%を占めるにすぎません。さらに重要なことは、このロボットを使った外科手術の件数を増やすことです。

その点に関して、同社製ロボットを用いる手術件数は、2025年第3四半期に前年同期比20%増加しましたが、設置済み台数が同13%しか増えていないことを踏まえると、これは注目すべき点でしょう。実はここにAIが関わってくるのです。

ロボット支援手術の大きな利点の一つは、患者の術後状態を改善することにあります。従来よりも人体への侵襲が少なく、より精緻な手術が可能になります。また、現在の技術であれば、ロボットは同じ部屋にいる人間が操作する必要はありません。数千マイル離れた場所にいる外科医が操作することも可能です。これによって、ダ・ヴィンチが設置されている場所ならどこでも、最高水準の医療を提供できるようになるのです。

もしこれまで外科医が担ってきた役割をロボットが対応できることになった場合、どうなるでしょうか。定型的な手術であれば、特別に訓練されたAIシステムが対応できる可能性があります。AIの訓練に必要な情報は、現在ダ・ヴィンチが行っているような実際の手術ということになるでしょう。

言い換えれば、インテュイティブ・サージカルには、AIを利用して実際の手術を行うために必要なものが全てあるということです。人間である医師が手術を行わなければならないという制約がなくなれば、より多くの手術が実施可能となり、稼働中のダ・ヴィンチ・システムをサポートするために、さらに多くの部品やサービスが必要になることでしょう。

AIが自律的にダ・ヴィンチを操作するようになるのは、かなり先のことになるでしょう。しかし、インテュイティブ・サージカルは既に、自社製品に少しずつAIを組み込み始めています。このことは医療機器メーカーの将来にとって、AIが重要であることを示しています。

AIは、現時点ではインテュイティブ・サージカルの大きな成長の原動力ではないかもしれません。とはいえ、将来的には巨大かつ長期的な成長機会を切り開く可能性があります。インテュイティブ・サージカルの株価がここからさらに上昇するには、AIが重要な要因となる可能性があるのです。

免責事項と開示事項  記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Reuben Gregg Brewer は記載されたどの銘柄の株式も保有していません。モトリーフール米国本社はインテュイティブ・サージカルの株式を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、情報開示方針を定めています。