ある日、「ありがとうございました!」とエレベーター前でお客様を見送ったとき、ふと足元を見ると、右足と左足で靴が違っていました。笑われる話ですが、会社に予備の靴を置いていた私は、そんな「うっかり」をやらかしたのです。しかも二度も!笑。お客様は気づいていたのでしょうか…。以前は「時にうっかりします」とSNSのプロフィールに書いていましたが、「うっかりな人に会社経営は危険だ」という声を受け、削除しました。人は誰しも、自分の『らしさ』や『遊び心』に蓋をしていくものなのかもしれません。
実は私、仕事は細かい方です。昔から「物事は細部に宿る」と考え、事務を重んじてきました。提案書や外部文書のフォントや余白にもこだわります。書類も身だしなみの一部だと思って向き合っているのです。けれど、そうした特性をあえて語ることはしませんし、SNSでは伝わりません。結局、互いのことは外側からしか見えないもの。だからこそ、見え方より、その人の芯に光を当てたいと思うのです。
先日のトランプ米大統領と高市総理の初会談をめぐり、その振る舞いにさまざまな意見が交わされたことに少し驚きました。女性であることや表現の仕方に過剰な意味づけをする、そうした「視線のあり方」に、違和感を覚えたのです。私は高市氏のすべての政策や考えに賛同するわけではありませんが、会談の目的に照らせば、成功の一つの形だったのではないでしょうか。「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」。その言葉の通り、日本が前向きに明るく映し出され、『Japan Is Back』という言葉が、久しぶりに現実味を帯びて感じられました。
うっかりも几帳面も、誤解も批判も、人間の一部。大切なのは、どんな時も本質を見失わないこと。また、誰かを測る前に「何が本質的なゴールなのか」「自分は何を大切にしているのか」を見つめ直したいです。そして、人間らしさを忘れず、覚悟をもって、少しでもこの国の未来に貢献していきたいと思います。
