国立科学博物館の企画展「量子の世紀」を見てきました。

 2025年は、量子力学の誕生から1世紀を記念する「国際量子科学技術年」です。およそ100年前、物理学者たちによって築かれた「量子力学」は、現代科学の根幹を成すと同時に、その応用によって私たちの生活や社会を変える原動力となっています。

本展示では、量子力学の理論のエッセンスを紹介するとともに、この理論の発展を、自然界の不思議に挑み続けた科学者たちの軌跡として描いていました。

展示を見て改めて感じたのは、歴史に残る偉大な発見は、発見当時には常識外れであるため、しばしばその発見者が「変人」や「奇人」と見なされてしまうということです。多くの人は、その時代の常識の中で生きています。だからこそ、周囲の理解を得るのが難しい常識外れの信念を貫くのは、とても難しいことです。

しかし、そうした困難の中で信念を貫いた科学者たちが、今日の私たちの生活を支える技術を生み出しました。これは、極めて勇気のいることであり、同時に本当に偉大なことだと思います。

常識にとらわれず、自分を信じて進み続ける姿勢――これは科学の世界に限らず、ビジネスの世界でも同じではないでしょうか。試してみる価値があると感じました。