昔、米国国債のトレーディングもしていた私としては、11月15日というのはちょっと特別な日です。米国債の10年債、30年債の満期・利払い日は2、5、9、11月の15日と決まっていました。2000年11月15日というと、私がちょうど現役の米国債トレーディングをしていた時に発行された10年債の満期日になります。もう10年かと思うとビックリします。
米国債はクーポンと満期で呼ぶのですが、11月のことはノベンバーと言わずに「ノビー」と言います。勿論「15日」の部分は省略します。トレーディングは忙しい仕事なので冗長な言い回しを避けたのでしょう。
日本でも証券会社では「もしもし」を「もしも」と言ったりします。何処も一緒ですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。