私は中高一貫教育の男子校に行ったのですが、現役の生徒に対して先輩として話をする機会があり、土曜日に久しぶりに母校を訪れました。話し手は他にも数人いて、私が中1の時に高3で他の組の応援団長をしていた弁護士のHさんに講演後声を掛けて頂き、同じく講演したナノテクノロジーの最先端を行く研究者のS君(中高のうち確か3年間同級だったと思います)と一緒に夕方から呑みに出掛けました。
突然誘われて、そのまま9時間呑んで語りました。Hさんとは口をきくのも生まれて2度目でしたし、S君とも会うのは10年ぶりぐらいでしたが、とにかく楽しい時間を過ごせました。この行為自体の妥当性はちょっと置いておくとして、もろもろの背景を全て超えて時間を共有できる喜びと、その人の命令に絶対服従できる先輩を持った幸せがありました。心のある上下間の付き合いや、気の置けない仲間というのは本当にいいものですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。