土曜日の東京は猛暑でしたが、地球の暖かさ(の殆ど)は地下のマグマから来ている訳ではなく太陽光線から来ています。ところがより太陽に近い上空の方が、地表よりも温度は低くなります。不思議と言えば不思議ですよね。
もっと言えば大気圏の外側では基本的に温度は絶対零度に近い筈です。これは太陽光線が熱エネルギーを持ちながら突き進んでくる訳ですが、空気という粒子とか、地面という物に当たらなければ「熱」という現象に換わらないからでしょう。
このようにある媒体を介さないとそのものの実体が現れてこないということはママあります。いや、もしかすると何事も媒体によって違う見え方がするのかも知れません。マーケットも恐らく同じでしょう。
いろいろな媒体を活用してマーケットを多角的に分析できるようになるとトレーダーとしては一人前でしょうか。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。