何もかもが上手くいっている、絶好調!と思える時ほど、注意が必要です。その楽観と慢心が思わぬミスにつながるということは仕事でもたくさん経験してきました。あの時なぜもっと注意して準備していなかったのだろう、という反省は数え切れないほどあります。

トレードに於いても同じことが言えます。どの取引もうまくいくボーナス期のような相場というのがままあるわけですが、自分の力だと慢心していると、足元をすくわれるような痛い目にあうものです。常に謙虚に相場と対峙することが肝要ですね。

先週末のマネックス全国投資セミナーin福岡のパネルディスカッションにて、お客様からの質問「2025年後半のキーワードはなんですか」に松本大ファウンダーが「リスク管理」とお答えになったのを改めて重要だと感じました。

2025年前半はトランプ関税、トランプ劇場に振り回され、常にニュースに警戒しながら相場を見てきましたが、結果4月のタリフショックの暴落からV字で株価は回復し、S&P500、TOPIXは史上最高値を更新しています。私の資産もかつてないほどの伸びとなっているのですが、こんな時こそ急落時の備えを考えるべきかと。

日本、EUと通商交渉も8月1日期限前に合意し市場はTACOトレードに湧いて極めて楽観的になっていますが、まだ合意できずにいるインド株が不気味に下落し始めました。市場の警戒が薄れてきた今こそ、警戒を強める時かと思います。