5月23日、日本経済新聞朝刊の一面は「上場企業、6年ぶりとなる減益」と東証プライム市場上場銘柄(3月期決算銘柄)の今期純利益は前期比7%減を見込むといった記事が掲載されていました。記事内には売上高純利益率について言及されており、今回はTOPIX500の構成銘柄において、売上・利益予想に基づき今期の売上高純利益率が前期から改善が見込まれるトップ20社を集計しました。
中身を見ると、銀行セクターが多く見られ、日銀の利上げ観測を織り込んだ利ざやの改善が業績予想に反映されているものと考えられます。一方で前期の業績が振るわなかった企業がスクリーニングされている可能性はあるため、投資の際には直近5年の売上高純利益率平均との比較や、資産の売却等による一過性の利益が計上予定ではないかといった定性的な確認も必要でしょう。