BTCは2月28日には米ドル建てで78,000米ドル付近まで価格を下押ししましたが、週末にかけて反発。さらに3月2日、トランプ米大統領がSNSで「暗号資産の戦略備蓄」を推進するといった内容を投稿したことから、一気に上昇しました。BTC、ETHに加えてSOL、ADA、XRPについても具体的にコメントを残したことにより、市場全体が急騰となりました。
しかし、一連の内容は事前におおよそ予想されていたことでもあるため、今後上昇トレンドに向かうとは限りません。
3月7日(金)には、ホワイトハウスで暗号資産サミット開催が予定されており、ここでサプライズがなければ、再び失望売りを誘うでしょう。しかし、今週に限っては、ポジティブサプライズ期待による機運が高まったのではないでしょうか。個人的にはしばらく売り目線でしたが、暗号資産サミットまでは上昇しやすいと予想し、今週いっぱいは買いに転じたいと思います。
BTC(ビットコイン)は下降トレンドラインをブレイクしてくるか?

BTC/JPY日足チャート分析です。現在、日足レベルで下降トレンドラインまで戻ってきました。この水準からの戻り売りは意識されやすいでしょう。
個人的にはこのレジスタンスを一度は突破すると考えているため、3月3日中に押し目買いを狙う予定です。目先ターゲットは1500万円で考えています。この水準はSMA90(水色)が控えるポイントになりますが、ここに到達後、再び売り目線に切り替える予定です。ひとまず3月7日の暗号資産サミット開催までは買い目線でいきたいと思います。

続いて、BTC/JPY4時間足チャートに切り替えます。押し目買いの目安を見ていきましょう。
急騰しただけに、売りポジションも捕まっているでしょうから、そこまで深い押し目は作りにくいと考えています。よって、4時間足ではSMA90(水色)のサポートからの押し目買いを意識しており、1380-1385万円からの買いをイメージしていきたいと思います。
もう一つの買い場は1335万円付近に引けるサポートラインです。ここは押し目が深く入った際に拾っていくポイントとみています。今週はこの二段構えで押し目買いを意識したいと思います。
ETH(イーサリアム)も反転、ETFの買い戻しに期待

続いてETH/JPY4時間足チャート分析です。トランプ米大統領のSNS発信後、BTC同様にETH/JPYも急騰しました。SMA90(水色)にぴったり押さえ込まれており、次の押し目買いを狙っていくターンかもしれません。現在のサポートは35万5,000円付近に引けるサポートラインになります。この水準まで押し目を作る場合、テクニカル的には買い場になりやすいので注目しておくとよいでしょう。
さらに下値で拾う場合は、SMA30(黄色)を意識した押し目を狙うと良さそうです。現状34万円台後半で推移をしていますが、時間の経過とともに上昇してきますので、チャートを見るタイミングに注意を払っていただければと思います。
MACDもプラス圏に浮上しそうです。テクニカル的にはETHも底が入った形をしているため、短期的に上昇トレンド回帰でしょうか。
本日3月3日のNY時間には、ビットコインETFとイーサリアムETFの買い戻しが著しく多くなる可能性があります。よって、NYオープン前に買い仕込みを狙っておくと、3月3日に限ってはチャンスになる可能性が高いかもしれません。